こどものおなら|よく出るのはなぜ?しつけはどうしてる?|大人編&腸内環境改善方法まで
こんにちは!
じんママです♪
我が家の娘ちゃんは現在5歳。
思い返せば年少さんくらいからだったでしょうか…
ママちゃんママちゃん!ここ見て!ここ!
どうしたどうしたー??
とおしり付近に私の顔を誘導して《ぷぷーーーっっ》と本当におならをかまし、きゃっきゃきゃっきゃと楽しそうにふざけ出したのは…
おしり探偵が好きだから、という理由も一つあるかと思うのですがこのままでいいのだろうかと少々悩んだこともありました。
ということで今回は【こどものおなら】について掘り下げていきたいと思います!
- こどものおならについて知りたい
- こどものおならがたくさん出る・くさくて心配
- こどもがおならでふざけるのでどうすればいいか悩むことがある
- 実は自分(ママ・パパ)もおならについて気になることがある
それではいってみよ~♪
《おなら》とは
おならができるまで
私たちが食べたものは口から食道を通り胃へたどり着き、消化酵素によって分解されます。
その後、小腸で栄養素が吸収され体に必要な栄養となります。
その際に消化しきれなかった一部や消化酵素が大腸まで達すると、腸内細菌が活動し始め、未消化の食物を分解・発酵させます。
この発酵プロセスの際につくられたガスこそが【おなら】です。
体内で作られたガスが一定量を超えた際におならとして独特のにおいと共に体外に排出されます。
おならのにおいはどこからくるのか
おなら中のガスの成分によって引き起こされます。
主に硫化水素・メタン・揮発性有機化合物などです。
- 硫化水素…腐った卵のような悪臭を放つ成分
- メタン…無色無臭のガス
- 揮発性有機化合物…様々な化合物であり、フェノールやインドールが含まれる
おならのにおいや成分は個人差があり、皆同じではありません。
腸内細菌の種類や割合、普段摂っている食事の内容で大きく変わります。
個人差が激しいのは皆さま存分に承知のことと思います!
赤ちゃんの《おなら》
普段はくさくないおなら、でも…
赤ちゃんのおならはあまりくさくありません。
ほとんどは母乳やミルクを飲んだ時に一緒に飲み込んだ空気だからです。
また、うんちの回数も多く、飲んだ母乳やミルクがお腹の中を通る時間が短かいからともいわれています。
うんちの回数が減ったり、便秘になったりすると母乳やミルクの体内時間が長くなります。
その時に出るおならはうんちが体内に溜まって発酵したことによってできたガスなのでくさくなります。
母乳を通して
ママがにおいの強いものなどを食べると母乳を通して赤ちゃんのおならもくさくなるという話をよく聞きます。
しかしこちらは医学的根拠は解明されてません。
どちらにしても母乳やミルクを飲んだあとは必ずゲップをさせてあげましょう!
ガスが溜まってしまった赤ちゃんには
- 左横向きにして背中をさする
- 仰向けで両足の曲げ伸ばしや屈伸体操をする
- うつぶせ遊びをする
といったこともお腹のガス抜きやリラックスという面でいいそうです。
ただし、異常を感じた際はなるべく早めに受診しましょう!
こどもの《おなら》
よく出るおなら・くさいおなら
こどもも大人も共通していることですが
おならは通常1日に平均して大体10~20回くらい出るものとされています。
音が出ずに気付かないうちにしているおならもあるので思ったよりも多いのではないでしょうか。
平均以上に異常なほどおならをしていたり、においのきついおならが多くなっていると感じたら体のSOSかもしれません。
おならは腸内環境を整えることで改善されることが多いです。
食事内容や生活習慣を見直してあげましょう♪
食事によって悪化する腸内環境
- 食物繊維の多い食材の摂り過ぎ(豆類・いも類・キャベツ・ねぎ・きゅうり等)
- 動物性食品の摂り過ぎ(脂質が多く、タンパク質を多く含むもの)
- 炭酸飲料の飲み過ぎ
こういったことでおならの回数が増えたり、くさくなることがあるので摂る習慣のある場合は減らしてみましょう。
食べる早さはゆっくりと
早食いの場合は噛む回数が少なく、空気を体内に取り込みやすいためにおならがでやすくなります。
よく噛んで食べることで唾液が多く分泌されて、余分な空気を吸い込まずに飲み込むことができます。
こどもの場合は早く食べて遊びたい!ゆっくり座って食べてなんかいられない!なんてこともありますよね。
食事の際は落ち着いた空間を作り、よく噛んで食べる習慣をつけましょう♪
腸内環境以外で考えられること
睡眠不足
睡眠不足は自律神経の乱れを起こします。
腸が正常に働かないので消化が上手くできずにガスが溜まりやすくなります。
まだまだ遊びたい!ゲームしたい!テレビ観たい!
こどもにはたくさんのやりたいことがあります。(もちろん大人にもたくさんありますよね…)
ですがここは心を鬼にして、元気でいるために生活リズムをしっかり整えてあげましょう!
ストレス
ストレスを抱え込みすぎると自律神経が乱れることで胃腸の働きが低下します。
食物の消化が上手くできずにガスが溜まりやすくなります。
こどもはこどもなりに幼稚園・保育園・小学校という場所に身を置きながら懸命に生きてます。
ストレスを感じていることもあるでしょう。
話を聞いたり、一緒に遊んだりしてストレスを溜めないような環境を作ってあげられるといいですね。
呑気症(空気嚥下症)
呑気症とは、空気嚥下症ともいい空気を過剰に体内に取り込んでしまうことで、げっぷ、腹部膨満、悪心、頭痛、睡眠障害など、日常生活に支障をきたす状態をいいます。
家庭でもできることはゆっくりと食事をすること。
食後1時間はうつ伏せになったり、右を下にして寝て脱気を促すことが必要です。
目に見えて胃が膨れている等の症状がある場合もあります。
呑気症を疑う場合はまず受診しましょう。
こどもと《おなら》について考える
おならを意識し始める時期
こどもは《おなら》というワードが好きです。
おなら・うんち・おっぱいなどという大きな声では言いづらいようなこのワードに時として目覚め、時に無邪気に、時に大人がうんざりするほどまで執拗に遊び始めます。
こういった言葉を『なんとなく恥ずかしいものだ』と認識しながらも口に出し始めるのは大体3、4歳頃からといわれています。
なぜこの時期のこどもたちはこういったワードでふざけたり、遊んだりするのでしょうか。
育っていく仲間意識
やはり私も悩み始めてからいろいろと調べました。
ある研究報告を読んで妙に納得し、『まぁ、このままで様子をみるか』と力を抜いて思えたので、その研究報告から抜粋させていただきますね。
幼児期における下品な笑いの発達について、2~6歳児の親 188名を対象に質問紙調査を行った。
その結果、下品な笑いは男女共通に見られ、4歳から6歳にかけて多く見られることが示された。
また、ギャグによる笑いは、流行のギャグをそのまま反復するだけであったが、下ネタによる笑いは、「おしり」「うんち」「おなら」などの単語と「フリフリ」「プー」「ブリッ」などのオノマトペとを結合させる、他者との対話を通して笑いを成立させるなど、子ども独自の生活世界から生み出されるユニークさを伴っていた。
下品な笑いに対する親の態度は、厳格か寛容かで分けられたが、親がどちらの意見を持つかに年齢や性別による違いは見られず、どこ
まで許せるかという程度の差こそあるものの、その具体的な対応や指針は基本的には同様であった。
以上の結果は、4、5歳児期における自己意識と仲間関係の発達という観点から考察された。三重大学教育学部研究紀要 第 67巻 教育科学 幼児の下品な笑いの発達
富田 昌平・藤野 和也本研究の結果は、下品な笑いは4歳頃の子どもに最も多く見られ、5、6歳頃になると徐々に沈静化していくという友定(1993)の考察から得られた本研究の仮説をほぼ支持するものであった。
4歳頃になると友達を強く意識し、笑い合う状況を作り出すことによって友達との間に親和的関係を築きたい、あるいは確認したいという、この時期特有の発達要求が子どもの中で生じてくることと無関係ではなかろう。
友達と笑い合う状況を作り出したいものの、笑いをとるための知識も技術もまだ十分ではない4歳児にとって、下品な笑いは手っ取り早く笑いが取れる唯一の方法であり、ゆえにこの時期、こうした笑いが多く生じるようになるものと思われる。
実際、先述のような姿が 4、5歳の子どもにおいて多く確認されるようになることは、先行研究でも確認されている。三重大学教育学部研究紀要 第 67巻 教育科学 幼児の下品な笑いの発達
富田 昌平・藤野 和也
最後に以上のことは兆候を認められるものの今後も分析・考察を行っていく必要があろうとあります。
ここに書かれていることが絶対というわけではないですが、今はそういう時期なんだなと思える後押しになったことは事実です。
お悩みの方やご興味のある方はぜひリンク先のから実際の論文に目を通していただけたらと思います♪
おふざけへの対応
我が家は《過剰に反応しない》という対応をとりました。
大人が『やめなさい!』『はずかしいよ!』などと少し焦ったり、少し困っていたり、普段はあまりしないような反応をすることを楽しんでしまうのが幼児期なのではないでしょうか。
といいましても
私は初めて娘ちゃんが外で《おなら・うんち・おっぱい》などのワードを使ってふざけだした時に過剰に反応してしまいました。
その後は、それが拍車をかけたからだとはっきりと感じるほどのふざけっぷり。
一度お家で二人の時に《ママ自身はそういった言葉をあまり聞きたくないこと・外でどうしても言いたくなった時は小さめの声で》と私の気持ちだけは伝えまして…
その後は冷静に、淡々と、対応しました。
こどもがこどもでいる時間は短いです。
現在5歳の娘ちゃんはお家でおなら攻撃をかましてくることはまだありますが、もう外でふざけたり、口にすることはありません。
先に挙げた研究結果でも5~6歳になると自然と口にしなくなるとの記述がありました。
人に迷惑をかけることがないのであれば大らかな気持ちで言わなくなる、ふざけなくなるのを待ってあげてもいいのかもしれません。
おすすめおならグッズ
おすすめおなら絵本
我が家では寝る前に必ず絵本を読みます。
こっそり購入し、しれっと読んでみたのがこちら。
かがくのともから【おなら】
こどもにわかりやすくおならの仕組みを説明してくれています。
3歳頃から読めそうな内容ですがさすが《かがくのとも》なだけあってしっかりおならについて説明してくれているので小学校低学年くらいまでが対象年齢でしょうか。
『おならを出すのは大事なことなんだよ』
『恥ずかしいことではないんだよ』といったことを伝えられそうな内容です。
娘ちゃんは…
確かにライオンさんってくさいよね~!
え、でもぞうさんもくさいよ??
あ!でもおならは嗅いだことないや~笑
なんて言いながら興味を持って聞いてました。
興味があればぜひ読んでいただきたい一冊です。
こどもにおすすめのオリゴ糖
番外編~大人のおなら~
大人になるにつれて食事や生活習慣の乱れなどにより腸内環境が悪くなることも多くあります。
たんぱく質や脂質をエサに増える悪玉菌が多くなるとおならがくさくなります。
体に良いとされる食物繊維は摂り過ぎるとおならの回数が増えてしまします。
また、便秘で便が腸の中に停滞すると腐敗が進み発酵することでおならはくさくなり、自律神経の乱れや肌荒れなど体に様々な不調をもたらします。
生活習慣を見直し、腸内環境を整えてくさくないおならを目指しましょう!
おならに関わりのある病気
腸内環境を整えることでおならの心配から解放されることは多いです。
しかし、おならの回数があまりにも多い、あまりにもくさいという場合は病気が関わっているかもしれません。
恥ずかしがらずに早めに 消化器科(消化器内科、胃腸内科)を受診しましょう。
上記の《こどものおなら》で挙げた呑気症以外に疑われる可能性のある病気もあります。
過敏性腸症候群(IBS)
過敏性腸症候群とは、腸に腫瘍や炎症などの異常は見られないものの、便通異常や腹痛、腹部の不快感症状が数か月以上続く病気です。
便の滞留によって腸内発酵・腐敗が進みおならが増えたり、膨満感やガスの増加によっておならが増えることがあります。
慢性胃炎
慢性胃炎は、慢性的に胃の粘膜に炎症が起こっている状態のことです。
胃痛・胃もたれ・食欲不振・腹部の張りなどを感じます。
生活習慣の乱れによって、頻繁なオナラを伴うみぞおちの痛みを生じることもあります。
大腸がん
大腸がんは、日本人が最もかかるがん第一位の病気です。
早期の状態ではほとんど自覚症状が無く、発見することが難しいがんの一つです。
進行してくるとがんが大きくなり、腸管の通過が障害されて便秘になったり、便が細くなったりします。そのため腸内に便が滞留し、おならが増えます。
こちら以前読んでなかなか衝撃を受けた本です。
大腸がんについて詳しく書かれてるのはもちろんなのですが、腸内環境を整えることがいかに大事なことなのか丁寧にわかりやすく書かれてます。
私自身実践できていないことがまだまだありますが目に見えない自分の体の内部まで気にしてあげなければと強く思ったきっかけでもあります。
もしご興味あればぜひ読んでみてください♪
改善方法
腸内環境を改善するのは
- 規則正しい食生活
- 朝起きたら一杯の水を飲む
- 腸にいいとされる発酵食品や水溶性食物繊維を多く摂る
- 脂質の多いお肉や揚げ物などを控える
- 適度な運動
- 質の良い睡眠
- 水分を十分に摂る
- ストレスを溜めない
- 便意やおならが出そうな時は我慢しない
こういったことが大事になります。
気にすることでおならの心配が軽減したり、便秘などにもなりにくくなります。
腸内環境を良くする食材
◇不溶性食物繊維と水溶性食物繊維をバランスよく摂るのが好ましいですが水溶性食物繊維を含む食材は限られますので意識して摂るようにしましょう。
水溶性食物繊維はビフィズス菌や酪酸菌など善玉菌のエサになります。
◇発酵食品に含まれる乳酸菌は腸内環境を改善してくれます。
◇オリゴ糖は腸内環境を整えることにつけてミネラルの吸収を促してくれます。
◇乳酸菌には整腸作用があり、免疫力アップに役立ちます。
腸内に乳酸が増えると腸内の性質も酸性になり、悪玉菌の繁殖を抑制します。
普段から乳酸菌を摂っていれば腸内環境は整えられます。
大人におすすめ腸内環境改善サプリメント
何よりも口から直接体内に栄養を運べる食事を気を付けることが大事です。
しかし、なかなか思うように食品を摂れないこともあります。
そういった場合は無理をせず、サプリメントで補ってあげましょう。
最後に
おならは赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで人間誰しもがするものです。
ずっと共にしてきたおなら、これからも一緒に生きていくおなら。
どうせならおならを理解し、寄り添い、共に生きていきたいですよね!
今、この記事を読んでくださっているあなたの悩みが少しでも改善してくださったら本望です。
以上になります!
最後までお読みいただきありがとうございました♪